Another Taxi Driver 「レオン」大ヒットの裏側で

 

 

 

ゴージャスを絵に書いたような女優。

洋画界を見渡して古きハリウッドの大女優の雰囲気をもつ人はこの方をおいて他に見当たりません。

 

ローレン・バコールに似てると思います。

彼女はメイクと髪型によってボーイッシュにもエレガントにも変身する稀有なタイプ!

性格もフレンドリーで外見と違うように感じますね。

 

かわいい笑顔はどこを切り取っても絵になります。

9歳の頃から演技の世界にいる頑張り屋さんでもあります。

 

 

   御年52歳のリュック・ベンソンが16歳の頃から構想を暖め、ブルース・ウィリス、ミラ・ジョヴォヴィッチ、脇にゲイリー・オールドマンやイアン・ホルムという当代きってのバイ・プレイヤーを起用した会心の一作がこれです。

ハッキリ言って面白い、この映画は。

2214年の地球という時代設定、エアータクシー・ドライバーに扮するブルースの役設定も素晴らしい映像効果とも合いまって秀逸、メシ時に彼と絡む中国人のマスターとの軽妙かつ洒脱な会話なども。

自分をして 「ブレード・ランナー」 との明暗の世界を画像ソフトで反転させたかのようなリュックの映像世界は独特のノリがあり "眼は開きっ放し" といって差し支えありません。

 

  制作費が膨大となることが判明し挙句2日で書き終えた 「レオン」の大ヒットによって、この問題がクリアとなり完成にこぎつけた作品ですね。

ゲイリー・オールドマンは 「レオン」でもいかんなくその個性を発揮しています。

 

未来のマクドナルドのエアー・ウォークスルーの場面から始まる、タクシーでのチェイスシーンはしっかりした絵コンテ&CGで迫力十分。

地球を制服しようとするエイリアンも笑えてなおグッド、ミラとのドンパチ決戦もファニーなシーンもありそれでいてディーヴァのソプラノとリンクさせるあたりは、リュック采配の独壇場です。