法廷物ですね、アメリカの作品には多いです。裁判という観念が日本と違う社会といえる国、契約・弁護士・陪審員制度などが一例ですが映画題材としても多々見受けられます。
刑事や警察物でも内部監査という語彙が頻繁に出てきます。
1 993年に公開されトム・クルーズとデミ・ムーア主演で話題を呼びヒットした作品です。
大御所として控えるは上の写真のジャック・ニコルソン、確固たる地位を築いている大スターです。
存在感が違います、" ぞんざい感 " とも言い直せるかのような ! ワハハ
アメリカ軍の基地内で起った殺人事件の真相を突き止める内部捜査官や弁護士などが活躍するサスペンスストーリーという内容、アメリカにおける軍法会議も実際のところ、こんなんでしょうか?
少佐役のデミ・ムーアに対して中尉のトムがタメで対等のように感じたのは私だけ?
違和感を少々感じたもののトム・クルーズは好演でした。
が、なんです・・・ジャック・ニコルソン彼に尽きます!
ラストのトムとの掛け合いも見事な上に、この場面で全ての役者の演技をひっくり返して彼が全てをお持ち帰りいたします。これだけでも見物です。
若造たちが束になって頑張ってもチリの様に吹き飛ばしてしまう威厳?と言うか演技力?
もうなんと言うかそれが呆れるくらいに物凄いです。
キャリアとはこの事を言うんですね。アカデミー12回ノミネートの最多記録は伊達じゃありません。
「郵便配達は二度ベルを鳴らす」、「チャイナ・タウン」、「カッコーの巣の上で」などなど粘りつくような表情をパーツで変化自在に使い分ける、眼力のある俳優にして頂点に居る男。
めったにいないような素敵な男たちとは、最後に、自分の罪責を素直に認め、懲戒除隊の処分を潔く受け入れたダウニー1等兵(ジェームズ・マーシャル)のことでもあるように個人的にはおもわれるんですが・・・