Dissatisfaction with the post-processing ゴシカ

  沖縄が観測史上最速の梅雨明け、後は節電・節電はてはウルトラ・クールビズまで飛び出した本州ですな。

迫る夏への、もう1つの民間対策てんで寝苦しい夏の夜はこんなホラー映画いかがでしょか?

 

  1986年ミスUSAに輝き、セレブ・ゴシップガールとしてもつとに有名なハル・ベリーの「ゴシカ」です。

1ま~い、2ま~いと丑三つ時に響く女のうらめし~い声! じゃないですが、1枚や2枚で終わらせない構成は観ていて割りと奥があり、決してB級の駄作ではありません。

製作をかのロバート・ゼメキス監督が受け持つと聞いては期待大、ストレスなく観れたのですが期待度対冷却効果は節電対策としては75%といったところでしょうか。

もう1枚皿を読んでいれば、効果は抜群という感じでした。

 

  ロバート・ダウニーJrが精神分析博士の役柄で出演してますが、彼の分厚い印象が少し薄かったような気がするんですね。

出演頻度もそこそこあったように思うんですが・・・

ハル・ベリーは好演でペネロペ・クルス演じるクロエも特殊メイクのお陰もあっていい味を出していたと思います。

個人的にはエイリアン3で囚人のボス役を演じた、チャールズ・S・ダットンの押し出しそのものでいける容姿と演技はこの映画に厚みをもたせたと感じました。

裏解きがあるような構成は、ジョニー・デップの「シークレット・ウインドウ」、ブルース・ウィリスの「シックス・センス」とどこか通じている感じで中盤から後半は見ごたえありです。

上のフラッシュの最後にあるnot aloneに意味される段付きの謎あたりは上手い引きこみどころです。

ただ、ラストがどうも整理されていない感覚になることはいがめません。

 

  知るは幽霊のみという所、日本だけかと思いきや世界中どこにでも存在するんですね。

ドカンと出現する辺りは、奥ゆかしい日本とは随分違いますが。

2003年公開と比較的新しい作品ではありますが、この映画全般の雰囲気を掴みたい方には公式のフラッシュ・サイトがございますのでよければご覧ください。

http://gothikamovie.warnerbros.com/

 

興味わく佳作であることに間違いありません。