God,King of Pops,Hero...Everything  記憶は永遠に

 

 夏の陽射しの角度は日を追うごとに傾き、夕闇にそよぐ風にかすかな冷たさを感じますね。

皆さん、お元気にお過ごしでしょうか?今回はマイケル・ジャクソンを取り上げました。

私感が入ることをお許しください、彼への賞賛とともに。

 

[I just wanted to say that these will be my final show performances . When I say this is it, it really means this is it.]

[ただ私が言ったかったのは、これが僕の最後のパフォーマンスです。これが最後だと言えば、本当に最後なんですよ!]

例文として言えば、「this is it!」 はおよそこのように使うのだそうです。

 

 信じがたき事を耳にし、しばし呆然とする瞬間が大人になっても在ります。彼の死の報はまさに"時空が静止したかのような瞬間"であったと思い返すことができます。

Jackson5のメンバーの一員として彼にはすでに才能の片鱗がありました。

リズム感に秀でた黒人の中においても、決してオーバー・アクションにならない彼のダンス・センスは抜きん出ています。

他の兄弟があまりに、それを強調するが為に体の軸がぶれるまでの動きをするのに対し。彼のそれは中心線がそのままに手足の長さが絶妙にバランスし、くどくないのに印象に残ります。

これは「天賦の才能/Natural Ability」 だと感じます。

失礼ですが、日本の有名グループSM○Pの一人をよーく見ればわかりますね、彼のダンスは表現が過ぎて微妙な違和感が・・・特に左足と腰の動きに残ってしまっています。

 

 ビデオ・クリップで彼の代表作を下に紹介していきますが、とても彼のその素晴らしい作品の中からひとつを選べ!、なんて神様でも無理でしょう。

私的には、写真の「オフ・ザ・ウォール/off the wall」の彼のナチュラルさ(笑)、と都会的なメロディ感が好き、LPも保管してますよ、うーん足が長いっ・・・笑顔が優しい。

この頃の彼が好きでした。

 惜しいなぁ、自然な彼をずーっと見ていたかったですがね、白人優越社会のど真ん中にいる黒人としての心の葛藤はのちの皆さんの知るところです。

後、マイケルの優しさにドンピシャだと感じている「Say Say Say」 ポールとのコンビが絶妙、物語性のあるビデオはアメリカン・ショービジネスの具現でもあります。

映画「スティング/The Sting」 に通じるレトロな雰囲気が最高です。

ダンスでは「Dangerous」 を推します、このパフォーマンスは凄いのひと言、ライブ版のこのビデオ、名打てのプロ・ダンサーを後ろにまわしての彼は「格の違い」 見せつけます。

大向うを唸らせるとは、まさにこれです!

ダンスを知る人なら、この動きがいかにクオリティが高いか即座にわかる筈、「Thriller」 は彼の、いえ音楽界においてもPVというプロモ-ションビデオのジャンルを築いた金字塔ですが。

 

 この踊りは信じられません、ファンク・ロック系すべてのプロ・ダンサーを引き連れてのパフォーマンスはまさに傑作! その手のプロのテクニックを持ってしてもマイケルの独特のセンスは追従を許しません。画面左となりのゾンビ役の女性が上手いですけどね。

 

 人類究極のパフォーマーは若すぎて、その人生に幕を閉じましたが、考えてみれば若き在りし日のマイケルそのものを目の当たりに時代を過ごせた我々は彼以上に幸せだったのかも知れませんね。

 

マイケルよ永遠に・・・そして安らかに。