Mr. James Bond/ エンタテイメントは時代を映す鏡

 

  忘れ物といえば、何故かこの映画ブログで紹介してない定番がありました。

ということで長寿シリーズにしてイアン・フレミング原作の007をとりあげてみました。

まあネタあかせばちょっとしたインスピでいただいただけなんですけど・・・(笑)

 

「男の粋 」 が純然と通用する時代ではありました。

海外のレビューで「007とは脱出の天才である!」 とのけだし名コピーを見つけ、すぐ思い浮かべたのがやはりショーン・コネリー、彼でした。

私にとっては彼がMr.Bond、ボディビルで鍛えた体にアングロサクソン特有の小顔・がっしりと広い肩幅・反してスラっと真っ直ぐ伸びる脅威の長い足!

英国紳士のファッションのお手本ともいえるその着こなしとたち振る舞いのスマートさにしびれました。

男がおんなをリード出来る時代でもありました。

 

  そして”007” は時代をもリードし映画界を牽引してきた稀有なスパイ・シリーズです。

オープニング・ロールの斬新な映像世界は「創造のエッセンス」で見るたびに新鮮です。

その時々のトップ・ミュージシャンがテーマ曲を歌いました。

Matt Monro、Shirley Bassey、Tom Jones、Paul McCartney & Wings、Carly Simon、Sheena Easton、Duran Duran、Gladys Knight、Tina Turner、Madonna

そうそうたる面々とはまさにこのことです。

007のテーマを歌うことがBig Nameへのまさにライセンス/Licenseであったのです。

 

  姑息な小芝居の好きな私です、これからも合間合間に007を素材として綱渡りをすることをお許しいただき個人的に好きなボンド・ガールの中から一押しのダニエラ・ビアンキをそしてシリーズからは「ロシアより愛をこめて/From Russia with Love」を選ばさせていただきました。

ロシア女性の雰囲気を合わせ持つ方ですが、イタリア出身なんですね。

 

  しっかりと練り上げた脚本・謎めいて、その癖ボンドに惚れてしまうロシアの女スパイ・007シリーズのアクション中でも傑出したオリエント急行でのロバート・ショーとの一騎打ち・ 観客を飽きさせることのないボート・チェィスシーン・ヨーロッパを旅するような錯覚におちいるカメラ・ワークはスクリーン・プロセス技法も一部に使っているとはいえ(中央のコネリーとダニエラ・ビアンキとのショット背景のヴェネツィアがスクリーンプロセス技法です。クリックしてご覧ください!) 観るものを魅了しました。

 

  男が男であり、女が女であれた時代、自分中心ですがそう感じています。

この世に存在し得る、この2つの者はその時代時々のネガでもあります。

映画という エンタテイメントも然り・・・

 

この先の007が続くことを祈って・・・ 「殺しのライセンスよ、永遠に!」