L.A.コンフィデンシャル/ L.A. Confidential 、陰謀のセオリー/ Conspiracy Theory などを手がけたブライアン・ヘルゲランド監督、メル・ギブソン主演のPayBackです。
言わずと知れしマッドマックスで鮮烈な印象を残し、リーサル・ウェポンではマータフ刑事役のダニー・グローヴァーと共演、ハリウッドでの立ち位置を不動のものにしたオージーです。
わたしの押しはこの作品です。
メル・ギブソンをして地でいけるような気がするんです、この映画観てると。
全てを裏切りによって失いつつも奈落の落とし穴から這い上がり、たった一人でマフィアの組織に復讐をする男のストーリーとなるんですが、前も言ったように「人生、最後の最後までどうなるかわかんねぇぞ!」 とドンデン返しの好きなわたしにとってはヨダレものの作品です。
はっきり言うとだらしない自分を重ねて、悦に入ってしまうんです。 わはは
好きなシーンが一杯・・・
度胸より上の「土胸」かまして(うちの在所じゃ戦後三国人が暴れてるころ、修羅場中で顔色ひとつ変えない度胸を色の変わらないという意味でこう云ったそうですわ。つちきょうと)
チャイナ・マフィアの金を奪いとるカー・アクション、マリア・ベロが娼婦役を演じてスマッシュなリムジンでの回想シーン、大ラスのキャデラックのトランクをこじ開けダイヤルを回す、時間勝負の切れ味などなど。
相棒ながらポーターを裏切ったヴァルのオンナ役のデボラ・カーラ・アンガーも良かったな~。
85点です!!
濃紺や深いビターな茶色を連想させる男臭い世界を散りばめたような、この演出をわたしは好きです。
でいて華奢でなくて骨太さをあちこちで感じる。
脇がこの映画は凄いですよ、前述に加えてジェームズ・コバーン、クリス・クリストファーソン、ゲームのデボラ・カーラ・アンガーと渋いツワモノが並びます!
復讐だけのドンパチじゃあないでしょ。
私生活ではお酒からみでトラブル・メーカー的なメル・ギブソンではありますけど、彼のこの映画での演技は見応えありです。
それにね、たった7万ドルで命を張って一人でいどむなんか、爽快じゃないすか。
カチコミ行くときゃ一人で行くのが一番です。
けど、フケるにゃオンナと一緒ってお約束の粋なラスト・シーンがシビレます。
スカウトしたいもんですな、どっかの国のように自分の土地に旗立てられてオタオタしてる連中の指南役として・・・