Audrey Hepburn その眉毛は意思そのままに

 

"Time Tested Beauty Tips"
...
For attractive lips, speak words of kindness.
For lovely eyes, seek out the good in people.
For a slim figure, share your food with the hungry.
For beautiful hair, let a child run his fingers through it once a day.
For poise, walk with the knowledge you'll never walk alone ...

People, even more than things, have to be restored, renewed, revived,
reclaimed and redeemed and redeemed ...
Never throw out anybody.

Remember, if you ever need a helping hand,
you'll find one at the end of your arm.
As you grow older you will discover that you have two hands.
One for helping yourself, the other for helping others.

 

 

 


 

 

 こんなにも凛々しい眉毛にお目にかかったのは彼女だけでしょう。

お茶目でおてんばなアン王女が、こんなにも気品があったのだとはあのラスト・シーンで知りました。

細身でスタイリッシュに見える七分丈のサブリナ・パンツは彼女が 「麗しのサブリナ/Sabrina」で身につけたことから以降この名で呼ばれています。

 

 聡明、活発、愛らしい・・・

およそ思いつくポジティブな言葉の語源のように 「ローマの休日」 のオードリーはセンセーショナルでした。

演じたアン王女の ” 籠の鳥のような生活 ”  とそこから飛び出した王女のローマでの奔放でスリリングな時間、王女のラブストーリーである筈がこの映画のハラハラドキドキはアクション映画のように釘付けで観れるから不思議です。

演技はアカデミー賞・トニー賞・エミー賞・グラミー賞を受賞した11人のひとりとくれば折り紙つき、グレゴリー・ペックを迎えた ” 壮大なひとときの恋物語 " は全くして傑作です。

以前、このブログの一節でご紹介したようにキスシーンが上手いと思える女優の代表格で相手の眼を見つめながら、その細い身体を投げるようにするそれは古典とはいえ現代の映画に欠けるものだとわたしは思っています。

 

上述したquoteは彼女のその眉毛のように生き様そのもの、以下が和訳です。

 

『時を越えた美しさの秘密』


魅力的な唇であるためには、美しい言葉を使いなさい。

愛らしい瞳であるためには、他人の美点を探しなさい。

スリムな体であるためには、飢えた人々と食べ物を分かち合いなさい。

豊かな髪であるためには、一日に一度子供の指で梳いてもらいなさい。

美しい身のこなしのためには、決してひとりで歩むことがないと知ることです。


物は壊れれば復元できませんが、人は転べば立ち上がり、

失敗すればやり直し、挫折すれば再起し、間違えれば矯正し、

何度でも再出発することができます。

誰も決して見捨ててはいけません。


人生に迷い、助けて欲しいとき、いつもあなたの手のちょっと先に

助けてくれる手がさしのべられていることを、忘れないで下さい。

年をとると、人は自分にふたつの手があることに気づきます。

ひとつの手は、自分自身を助けるため、

もうひとつの手は他者を助けるために。

 

 まやかしではない証拠に1989年引退後にユニセフ親善大使として飢餓に苦しむ子供たちに限りない愛情を注ぎ続けました。

第二次大戦後に球根の根をかじりながらその飢えをしのいだ経験を持つ彼女が同じ境遇に遭い飢餓に苦しむ子供たちへの協力を呼びかけました。

晩年もその立ち振舞いに優雅さを備えた彼女の容姿は人間性がにじみ出ているようです。

 

最後まで洗練された妖精でした。

 

 

映画史ではずすことのできない 1:17 エンディングはこれに違いありません。

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