Against All Odds/ I like tacos and I like beer.

 

  

 自民、民主に維新八策ついでに新三極とか言ってるうちに早や年の瀬も間近。

出だしはジェフ・ブリッジス主演、脇にレイチェル・ウオード、ジェームス・ウッズを配し、メイン・テーマに当時絶頂期にあったフィル・コリンズのサウンドを散りばめた1984年の好編です。

 

SNSとかいうソーシャル・ネットワークサイト (-わかってんなら、すんなよ説明を 

においてもパーソナルデータに入れてありますが、自分の好きな言葉のひとつがこの 「Against All Odds」 なんです。

Oddsは競馬や賭け事で言うように 「勝算」 や 「見込み」 の意味に使うんです。Againstはゴルフなんかでアゲインストの風とかと言うように。

「Against All Odds」 で 「ほとんど勝ち目がないのに」 という意味の熟語となりますね。

まあこの言葉には前後の文章によって色んな訳が使われるようで、わたしは「大きな困難にもかかわらず」、転じて 「大方の予想に反して」 と解釈し「困難にめげない精神」 と位置付けてますけど。

 

下手な講釈はさておき これはお奨めします。

ジェフ・ブリッジスがケガで一線を退いた元花形フットボール・プレイヤーのテリーを、彼が依頼を受けてその行方を捜す謎の女ジェシーをレイチェル・ウォード、その女のオトコをジェームス・ウッズが演じています。

ケガによって大きく期待されていた未来を棒に振ってしまったテリーは目前の金のためジェームス・ウッズ演じるジェイクから同棲中で失踪しているロス社交界の花形ジェシーを探しにカリブ海のリゾートに飛びます。仕事とはいえ優美で育ちの良い女と反面陰のある美貌のジェシーにやがて彼は恋に堕ちてゆきます。

このことがやがてフットボールの試合に絡んだ賭博組織の反感を買い、ロスのナイト・クラブを経営しながらその組織の裏の顔の立場を持つ男ジェイクは彼の存在が邪魔になり彼を消そうと企てます。

カラッとしたカリブの陽光の元での女との出会い、会話、すれ違い互いに惹かれあって恋に堕ちてゆく謎の女・・・もつれ合う大人の恋の駆け引きと現実の狭間を泳ぐ若き日のジェフ・ブリッジスは最高です。

「サンダーボルト」 やこの作品の彼がとても好き。

 

実にアカデミー助演男優賞ノミネート3度、主演男優賞ノミネート2度、そして2009年の 「クレイジー・ハート」 で念願の主演男優賞を受賞という驚くべきキャリアと血筋を持つハリウッドきっての硬派な俳優といえます。

 

爽快なカー・チェイスも楽しめて、フィル・コリンズの音楽も絶品です、ぜひ!