One Man Army/ はみ出し者の誇り 

85th Academy Awards受賞の顔ぶれも決まりましたね。

Newsが伝えるに作品賞はエンタテインメントに振った 「Argo/アルゴ」 が取ったとは朗報でした!

 

 キネマ旬報のベストを観てもさっぱり分かんないわたしですので、アカデミー委員会の選択には戸惑うことがあります。良い映画が 「いい映画」 なのか、ヒットした映画が 「良い映画 」 なのかと・・・

前置きはさてとして、当時のほほんと(まぁ、いつもですけど)していたわたしに鮮烈な電流を流した映画があります。    シルヴェスター・スタローン主演1982年公開の 「ランボー/First Blood」 です。メガホンはテッド・コッチェフという方ですが凄い映像だったなと感じています。

 

 ベトナム帰還兵であるランボーが以前の友人を訪ねてやって来たとある田舎町で、ストレンジャーとしての疑いを掛けられたランボーと保安官らの戦いに巻き込まれていくという設定。

単純のようですが今でもこの展開は十分メジャーですよね。スタローンってその時々の節目となるような作品に出演しては大ヒットを打ち立てている人、「Rocky/ロッキー」 は2006年まで全6作、このランボー・シリーズにしても2008年まで全4作です。偉大です、これは!

 

「全身これ凶器」 を地でゆく特殊部隊で鍛えあげられたサバイバル術・ナイフの使い方・今風にいう所のリスク管理はズシンズシンと “黄色いゾウ” の足音のように胸に響きました。ハハ

ヘリに追われ断崖絶壁に張り付くランボー、追い討ちを掛けての連射に危機一髪飛び降りるシーンも図太い二の腕の流血を自らの手で縫い上げるシーンもこれがいまのアクション映画の

ネガなのではとわたしには共感できる部分が多いのです。

さも、記憶を紐解けば手に入れたトランジスタ・ラジオを改造して短波受信機を作り、アメリカ軍基地の倉庫から奪取した金属製ワイヤーをアンテナに使って、独自で世界情勢を判断しつつ、友軍来援に備えてゲリラ戦での主な食料として島内の野生牛を捕獲して乾燥肉にしたり、はては自生するヤシの実を拾うなどし良質の動物性たんぱく質とビタミン、ミネラルを効率良く摂取していたという小野田寛郎陸軍少尉のそれが思い出されるのです。

この作品でも野生の猪を狩るシーンがあります。

 

 ランボーがフラッシュ・バックに苛まれ、そして思い浮かべたベトナムのジャングル。比して足あとすら残すのを恐れ時計を自らの脳に閉まった小野田少尉しかしその記憶は30年間でわずかに6日間の誤差しかなかったと云われています!!

何という精神力、恐るべき自己管理・・・ランボーを凌ぐ猛者が日本民族に存在した訳です。

あの得たい知れぬもの蠢く密林において日中は灼熱の陽射しに身を潜め、漆黒の夜には蚊の群れや地べたを徘徊する害虫の群れに当初おののいたことでしょう。

鬱蒼と生い茂る木々の隙間から見あげた月に募る故郷への想いを馳せたことだと思います、しかしながら己の寿命を60歳と決め、その時来たりなばレーダー基地に決死の突入攻撃をして果てる覚悟だったというのですからもはや感服するしかありません。

 

臆病者でちゃらんぽらんなわたしなど3日でダメデス ^^ ^^ ^^

長くなりましたが、んな事も含めた上でこの映画をも一度アマゾンでもレンタルでもどちらでもお好きなチョイスでご覧いただければ幸いかと思う今日この頃です。

 

でも皆さん、たとえ「我のみか」 と感じたとしても心配は無用です!

俗にこう言うじゃあありませんか。

 

「井の中の蛙大海を知らず、されど空の青さを知る」 と。

 

 

 

 

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