暖かくなりました、ついでにこなくていい物まで飛んできてますけど(笑)。
今回は季節が逆戻りしてしまうようでなんですが、「The Girl With The Dragon Tatoo / ドラゴンタトゥーの女」 です。
スエーデンの厚い冬の景色のなか、混沌の中に浸ることとなるミカエル(ダニエル・クレイグ)演ずる名誉毀損で敗訴した記者と背に龍の入れ墨を持つ被後見人のリスベット(ルーニー・マーラ)が追う120年続く大企業とその経営者一族の闇と少女失踪事件・・・
デビッド・フィンチャーが独特のカット編集で紡ぐ、その重く隠微な映像はダニエル・クレイグを観るものにして新たな発見さえも提示してきます。
オープニング・ロールもその選曲も話題となりました。
「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」 で見たあの冬の街並みと、古いホテルの深夜の息遣いが重なり合うかのような映像は彼独自の世界。
「セブン」 でもそれは在りました。
題材として観ればニコラス・ケイジの 「8㎜」 、ハル・ベリーの 「ゴシカ」 に共通するようなミステリーですが社会不適合者としての扱いを受けながらも敏腕なハッカーを演じたルーニー・マーラの変身ぶりと演技に圧倒され、意外にも彼女が惹かれて男と女へと進んでゆくミカエルとの展開は幼少期に背負わねばならなかった十字架を歴史と宗教とオンナというものに織り合わせているようで中盤からは一気に見れます。
星4つ、80点の評価を付けます!
007(スカイフォールを除く)でみては取れないダニエルの魅力も - マルボロの赤もね!
ボディがいいと着る服も映えますねっ、このひとは案外に横顔がいいかな。
彼が使うMacもポンポコ出演してて、やっぱいいのリンゴは?^^、今度のノートはProにしようかな。猫ちゃんは可哀想でした。
脇にも重厚なバイプレイヤーがズラリと並びます!(上の写真)
ロバート・デ・ニーロと共演した「Ronin」 で光ったステラン・スカルスガルドや 「007オクトパシー」 でオルロフ将軍・「ランボー怒りの脱出」 でのポドフスキー中佐の悪役で記憶にあるスティーブン・バーコフなど曲者の演技もお楽しみポイントです。
久しぶりにもう一度いや二度は観たいなと ・・・ そう感じた作品です。
ただ、 ただファイナルがあれで良かったのかなァ~
オレならリスベットが注文した皮ジャン着てバイクで夜の街並みに飛んでくけどなぁ~
無口で変で、笑いもしないし・・・けど噛むほどに味があるような。
そう自らの現実とごちゃ混ぜにして考そうになるくらい彼女の演技が ◎ でした!!!