Point of No Return:Red Dragon / DNA鑑定

 

 

 

FBI(アメリカ連邦捜査局)

全国規模の広域事件、またテロ・スパイ絡みになると、着手したのが自治体警察(市警察や郡保安局)であっても捜査権を強制的に移管させ活動を行う場合も多い。

日本にはFBIに相当する機関は存在しないが、検察では各地方検察庁の特別捜査部・特別刑事部、警察では警視庁及び道府県警察本部の公安部・警備部・刑事部がFBIと類似した捜査活動に従事している。

(wikipedia抜粋)


残った桜をまあ~、ものの見事にかっさらって行きました。

外は晴れていても冬の空気が入っているのが山並みの色でわかりますよね。

お怪我などなかったでしょうか?

 

 ハンニバル・レクター博士の第三作 「Red Dragon / レッド・ドラゴン」 を見ました。

三部作では最新にも関わらず、時系列では先頭っていう海外ではオーソドックスなトリロジー構成です。これらは「エイリアン・シリーズ」や 「X-MEN」 などでも。

同時にハンニバル(R-15指定) と合わせての感想なんです。

リドリー・スコット監督の後者とブレット・ラトナー監督の前者ですが、この監督は知らなかったなぁ。

「ラッシュ・アワー」 全部メガホン取ってたんですね、スイマセン!

どちらも良かったです。専門的な映像技術や編集手法はわからないですが両者の映像には格段の差があります。

重厚なハンニバルに対して、カラッとした米国的な映像のレッド・ドラゴンともいうべきか。

「プロメテウス」 の日本版の先行予告で役者が 「監督を100%信用している!」 と語っていたり、「ここはホログラムで撮るぞ!」 と現場をリードしてゆく当たり、リドリー・スコットの映像はさすがだと感じます。(特に指紋を取ろうとするスリの太腿の動脈を切り裂くシークエンス)。

 

レクター博士シリーズにはFBIの捜査が重要なポイントとなって描写されるんですが、このレッド・ドラゴンでも歯型の模型や今じゃ当たり前のDNA鑑定が登場するんです。

ふんふん・・・

アレっ?でも、この作品は時代設定が確か1980年の筈。DNA鑑定なんかあったのかな?

で、調べました。1993年にカークブラッズワース裁判、死刑囚が初めてDNA鑑定により救われ、1994年FBIがPCR-PMを犯罪捜査に使用開始。

う~ん、やっぱそうでしょ、この後に全米を震撼さしめたO.J.シンプソン事件が1995年!!

ひとんちの重箱の隅をつつくようでゴメンナサイですが、突っ込みどころが出ちゃいました。

エンディングとかにもチラホラあったような、でもハンニバルが完璧かといえば、あに図らんや豚さんが登場するくだり・・・これがリドリーの唯一のミスであったと思います。

いずれにせよ、このレッド・ドラゴンのラストが 「羊たちの沈黙」 のジョディ・フォスター演ずるクラリス捜査官の登場へとつながる構図な訳ですが。

ふたつ見とくのもいいと思います。

さすがにハンニバルはえぐいシーンがあって注意喚起! (頭蓋骨カッポリ取られた例のシーンはさすがにニシニシと胸に来ました)。

 

大昔にゃあチェックされなかったようなシーンも今じゃ映像技術とともに、それらを解析する技術まで比例して進んだもんだから作る側も大変です。

10年くらい前にやたらTVオンエアしてた 「恐怖の心霊映像・霊能師」 なんてのがまるで潮が引いたかのように出て来なくなったのはそのせいなんでしょうね!

 

潮時ってこれのことですか。