ギャング・オブ・ニューヨークに続くマーティン・・スコセッシとディカプリオが組む、故ハワード・ヒューズの波瀾万丈の生涯を描く「アビエイター」です。
長いっ、2時間49分です。居眠りは・・・させません!^^
むかしのハリウッドの大作を現代版・総天然色で見ているような感じにさせてくれて。
これでもかとつぎ込んだ予算は冒頭のヒューズがカネに糸目をつけず制作した『地獄の天使』のよう。ジュード・ロウ扮するエロール・フリンが登場するパーテイのシーンには衣装代だけで2億円が散財されたとアナウンスされています。 くれ、オレにくれ!!):
18歳で莫大な資産を手に入れたヒューズのワンマンさ、絢爛豪華な女優との遍歴、それにもまして大空を支配するという野望は 「光速で移動する肉食系男子」 又は 「動くアルギンZ」 か。
アカデミー・レースではズッコケましたね。
取れないスコセッシどころか、その病はディカプリオにも伝染したようです。駄目なんですかねこういうド派手な部類は・・・
もう彼にはそろそろあげて欲しいなァ、満面の笑みとスピーチが聞きたいと思います。
映画自体は少し大味のような気がします。見せ場は一杯あるのに沸点までいかない消化不良な感じが否めない。
盛り付けしすぎた舟盛りのバカでかさに逆に進まないお箸しみたいなね。。。
両ケイト様、ブランシェットとベッキンセイルがそれぞれキャサリン・ヘップバーン、エヴァ・ガードナー役で花を添えています。
わたしが好きなのは大空の覇権を巡ってのパンナムとの公聴会でのやり取り、動く現実世界の大国同士の丁々発止の攻防のようで迫力がある。ディカプリオが魅せてくれた。
スケールのデカさと平坦な構成に組み込まれたわらべのように大空を舞うシーンが救いではあります。