秋の入り口は一枚余分に上着が欲しい頃合い、リラックスにひとくちコメディの頃合いでも。
スティーブ・カレルの2005年ヒット作 「40歳の童貞男 / The 40 year-old virgin」 です。
コメディ映画は文化・ユーモアセンスなど期待する分と若干くいちがう場合もあって前宣伝は眉唾なときがあるんですがコレはいけました。
ジム・キャリーと組んだ 「ブルース・オールマイティ / Bruce Almighty」 でも彼はその洗練されたスキルを見せていました。
脚本・総指揮と力のはいった作品だけに、コメディというジャンルでこの長さを良くまとめたと思います。
中だるみしそうでさせないんですね。
ジム・キャリーやエディ・マーフィーのそれらとは違います。
お国柄ですので似ちゃう部分はしょうがないにしても、また薄いかなと感じる部分もあるにせよ 「笑い」 の配置がくどくなくてサラッといける。
当然、「ミスター・ビーン/ Mr Bean 」 のローワン・アトキンソンの自虐スタイルとも。
ストーリーは題名まんま40歳にしてなお童貞の男が恋を掴みハッピー・エンドへと進むこれまた 「 題名のない音楽会 」 へのいざないですが旋律が大乱れすることはありませんでした。
70点星は3つ半です。
遅くして咲く花が輝いていないと誰が言えるでしょうか?
早咲きで散る花もあります、花は他人の都合に合わせて咲く必要などありません。
朝、きまった時間に起きて雨の日も風の日もバス停に並び電車に揺られ、終わっては長い道のりを黙々と戻る。 それを何十年も積み重ねて咲く華があります。
ステイーブ・カレル演じる家電量販店のアンディも秘密を抱え悩みながら咲きます。
字幕の 「体で愛を表現したいんだ!」 は名文句だとおもいます。直訳すりゃ 「やらせろ!」 ですけど^^
ダメならつぎ当たりゃいいんです。オンナだって一生閉じて終わる訳にゃいかないんですから。