ギリシャ神話ではプロメテウスは 「人類創造」 の神とされているそうです。
2012年リドリー・スコットが再び世に送り出した 「Prometheus/プロメテウス」 です。論議を呼んだ作品ですが驚きの映像美は早送りボタンを必要としません。
わたし個人は高い方の評価をつけます。
DNAが大河に流れでたあとに来るタイトル・クレジットがこの作品のすべてだと。
感心したのは黄色という色彩を映像上に巧みに練り込んでいて一見癖のあるこの色自体が 「効果」 になっているのは御大の面目躍如、更にセット撮影を多用した臨場感 (2箇所ほどセットの組み立てが悪いのか茶地に映るシーン有り)、パーツにカネを惜しまないのは羨ましい限り。
白無垢の巨人にプレデターのごとく特殊メイクの着ぐるみを施した" エンジニア " には好感が持てます。
俳優陣ではシャーリーズ・セロンの女アンドロイド感がマイケル・ファスベンダーの上手をいっていてキャスティングではハマり、ノオミ・ラパスは売り出し中でど根性大根みたいに奮闘!
エイリアン・シリーズはスコット・キャメロン・フィンチャーと当代きっての名監督が担当、AVP もあって隙間は前日譚しかない との判断と思われます。
「後退」 したのではなく、「前進」 したのは明らかです。 次への期待も垣間見えました。
ウィキペディアを読めばプロメテウスの弟はエピメテウスと呼ばれ
「後で後悔する者」 或いは 「後知恵をする者」 とあります。 御大リドリーはのちに後悔したのか、後知恵があるのにとほくそ笑んだのか一石を投じる作品であったことだけは間違いありません。
ピサの斜塔は傾いているから面白い ・・・
そうは思いませんか?