セルジオ・レオーネ監督メガホン 「夕陽のガンマン / For Few Dollars More 」 です。
あした目覚めれば瞼が開く保証はない、握るコルトに自らのすべての運を乗せて
勧善懲悪を地で行く完全無欠。
わかりにくい世の中にいて稀に見て痛快。
クリントはさておきリー・ヴァン・クリーフとジャン・マリア・ヴォロンテの隠された事情がこの映画の中心をなすのは美味しい構成。
ファイナルのサシの勝負でそれがわかる所も。
「法律は早く抜いた奴に決まる!」
クラウス・キンスキーの酒場での怪演も見どころのひとつに。
モーティマー大佐が一瞬の隙をとられ窮地に陥る場面、オルゴールの音色が えり首掴むようにラストに引きずる演出、夕陽を背に負けるわけにはいかない男のやり残した人生が見て取れる。
ガンマンの命ともいえるガンベルトを大佐に手渡すモンクのまたそれを知り尽くした、かすかな友情が心憎いといえました。
題名の由来は最後におまけとしてわかることになります。
オンナなんかにゃあ分かんねえだろ バカヤロ~
などと、台所で呟かないように
背後から走ってきた嫁にドロップ・キック入れられてレンジに頭ぶつけて沈むのが関の山 (爆)