あのときの街角 sixthのおとこ

 

学生のときの下宿はまだありました。ストリートビューで見たんです、

 

が その話ではなく焼きそばのお話し。

 

それこそ鉄板メニューの焼きそば、背もないのに食の太かった自分は二玉焼いてもらってました。「豚バラ二玉に卵」とかいうんです。

ほんと角の小さいお店でしたね。最初は見た感じが立派じゃないんで敬遠してたんですがガラス越し見たその焼きそばの山のようなボリュームと臭いに圧倒されて入ってからは病みつきになりました。

 

わたしが二玉の豚バラふうふう言って食べてるときそのオトコはやってきて隣にすわりました。

「おばちゃん 六つ」

 

ほとんど鉄板が焼きそばで隠れるほど。山盛りより上だったな、ペロンと食べました。

 

おばちゃんは「兄さん、ゴメンね」といってコテでわたしの焼きそばをずらしました。

 

 

その店なくなってました。

 

 

ハッピーハロウィン