教えられたことを忠実にその男は荒れ果てでこぼこの道なき道を這ってきた、その履歴書とでもいう作品。
ファッション誌かまたは定期購読していたPC関連の雑誌の映画レビューの欄にひっそり紹介されていたと思います。
長く観てみたいとさがしていて偶然プライム・ビデオにあった。
Film Noir というジャンルが存在する。犯罪映画に絡む女性、時代背景、登場人物などこれらがソースとなり作品を組み立ててゆく。
北野武監督の「アウトレイジ」に共通のベクトルがあるように思う。
古くはアラン・ドロン、ジャン・ギャバン、リノ・バンチュラがこのジャンルで一世を風靡した。仏映画のお箱ともいえる、登場するクルマたちはマニアならよだれもの。
だが、驚くべきは芸達者な俳優陣。
若手にも不足など微塵もない、過去の彼らを存分に魅せてくれる。
最早、ジェラール・ランヴァンが凄まじい! 凄いというよりも凄まじい。称賛に値する!
監督のオリヴィエ・マルシャルにも敬意を評したい。
男とは、友情とはどういうものか?
「裏切りの代償にどう幕を下ろすのか」 ・・・
最後に響く銃声に
人生の垢の落とし方が男の哀愁の表情とともに提示される。
Must see