ホラー・ウイークでもないんですが時期的にハロウィンも間近ということで 「Carrie 1976」 をピックアップしました。
以前この映画を観たときに冒頭のキャリーのシャワーシーンがなんて長回しなんだとブツブツいいながら流してみてしまった記憶があります。単なるホラー物としてです。
今となって観なおすとそうでない固執的な母親の宗教感のもとで育ったキャリーを背景にした精神世界にも踏み込んでいる作品であることに気づくのですが、(遅いんだな、ふゥー)。
(切れも悪くなるばっかだし、こないだも 「もう早くしてぇ、遅いのよっ!」 なんて (-.-)、
- なにブツブツ言ってんだよ、このオッサンは)
上で動くgifが少々目障りかと思いますがお付き合いください。
サブ・タイトルにあるようにDe Palma Cut/デ・パルマ・カットという独特の長回し・スローモーション・目線アングル・画面分割などの手法はアルフレッド・ヒッチコック監督の多大な影響を受けており映像関係者の必須教養科目というべきもので熱狂的ファンが多くいるそうです。
すいません、全く知りませんでした!
ただYoutubeで相互フォローしてる編集が好きなユーザーなどはこの 「Carrie」 に皆高い評価を入れているのはここだったんですね。
うーんどおりで雰囲気があるわ、ウン
で、また飛んで上のgifですが
シシー・スペイセクのルックスが・・・ この映画のためにあるかのようで二度ビックリ!
こんな適役ってあんですね。(こ、怖っえー、オンナって)
我が国でもシカト・いじめ・暴力など社会問題化して久しい訳ですが、さすがアメリカ本家本元は映画になんかなってるんです。
人間関係が上手くいかず、人付き合いの苦手なキャリーを虐める友人たち恒例のダンス・パーティーが近づく最中、そしてついに女子学生の憧れの的であるトミーがキャリーのパートナーとなりキャリーへの憎しみは頂点へと近づいていきます。
「Back To The Future/バック・トゥ・ザ・フューチャー」 で記憶にあるかと思いますがプロムパーティーですね、高校生が卒業記念に正装してのどんちゃん騒ぎ。
そうこうしている内にとうとう、その恐怖の瞬間がやってきます。
豚を撲殺した大量の血を頭上から浴びせられる設定のシーンが上のものです。
心的興奮が頂点に達した際に持つキャリーの超能力が解き放たれる瞬間がスクリーンに炸裂します。
ここからは公開当時度肝を抜かれた映像が何よりの証明論者となりえるでしょう。
「The Untouchables/アンタッチャブル」、「Mission: Impossible/ミッション・インポッシブル」 なども手掛けたブライアン・デ・パルマの独壇場です。
ここはひとつセルを買ってホラー映画の枠に収まらない傑作をご覧になってみるのも一考かと。
古典ですが映画史に残る「恐怖映画の定番」 と言えます。
クロエ・グレース・モレッツ主演のリメイク版が待機中です。